最近では住宅性能評価も付いていますが、多くの家庭で太陽電池モジュールの設置が相次いでいます。
太陽光の恩恵によって電気をつくるだけでなく、効率よく使い、そして売ることができるといいます。
直流する電気を家庭で使用できる交流に変換させる施工を専門業者が行ってくれます。
太陽光発電システムを導入するには決して安くはない施工費がかかります。
それで得た電気は買ったようなもの、余すことなく使いたいものの、
太陽光が降り注ぐ季節などでは余った電気は売るほうが得です。
売ることで施工費の負担を軽減できるでしょう。
【太陽光発電システムの構成】
住宅用の太陽光発電システムは簡単に説明するなら太陽電池モジュールとパワーコンディショナ、
接続箱から構成されています。
太陽電池モジュールは屋根に設置されているパネルのことで、電気をつくるパネルになります。
接続箱はつくられた電気を集めるための入れ物の役割です。
そして変換器の役割を担うのがパワーコンディショナで、
これによって直流電力を家庭で使えるように交流電力に変換できるわけです。
その他、室内に設置するのが電気の状況をチェックできるモニターであったり、各部屋に電気を分配する分電盤、
あとは作った電気を売ることもあれば、買うこともあるため、
チェックするための電力量計・売買電用メーターも設置されます。
また、住宅用の太陽光発電のみならず、近年ではオール電化にする住宅も増えていますが、
この組み合わせによっては発電した電気の有効性のみならず、環境に配慮できたり、
光熱費削減に期待ができるため、どちらかといえば組み合わせるのが利口かもしれません。
【調達価格について】
どれくらい電気がつくられて、どれくらい売買できるのかなどは、各電力会社によって一概にいえません。
また、モデル例となる数値は、一般的な家庭用電気製品を使用していたり、晴れた日を想定しているため、
実際には天候の条件により異なりますから、注意も必要です。
例えば、数年前の価格表（調達価格は1kWh当たりで算出）では、太陽光10kW未満を例にあげると、
余剰買取、ダブル発電の種類によって価格には差があります。
もちろん、調達期間の差もありますから、詳しい数値や価格については専門業者にしっかり聞いておくのが安心です。
【屋根には何kW分の太陽電池を載せるのか】
これは屋根の面積によります。
この場合も、専門知識をもつ業者が提案してくれますが、一般的には5kWほどの発電容量です。
というのは、典型的な世帯数となる4人家族での年間の電力消費量が約5kWhだからで、
ほぼ電気を自給できる試算です。
もちろん、太陽電池モジュールを設置する方角、パネル数などによるところが大きいようです。
かといって、屋根全面に太陽電池モジュールを設置するのが得策とはいえません。
パネルの重さに屋根が耐えられないこともありますが、
太陽光の恩恵を受けることができなければ発電容量は低下してしまいます。
実際に、曇りの日でも少ないながらも発電はしていますが、
ゲリラ豪雨や雪が積もってしまうとほとんど発電しないように、太陽光が降り注ぐ面でなければ発電しないため、
むやみやたらに設置すれば良いわけではありません。
適した太陽光発電を設置してくれるのが専門業者です。
参考までに、とある地域では太陽光発電容量1kWあたり年間で約1330kWhの電気をつくるともいいます。